2007年の時点で、卵子提供プログラムの一回の胚移植に対する妊娠率はおよそ75%(*注)と、PFC全不妊治療プログラムの中で一番高い数値を挙げています。この数値は、ASRM(米国生殖医療学会)の指針による算出法に基づき、正しく計算された数値です。
(*注:胚盤法2個を移植した場合の一回の胚移植に対する妊娠率)
《インターネット上などで、誇大広告まがいの「着床率90%」という実際には有り得ない成功率を提示しているところも数件あるようですが、指針に基づく算出法では、そのような数値はこれまで出ていないことが確認されておりますので、お間違いのないようにご注意ください。》
妊娠率75%、つまり一旦胚移植まで至ると、75%もの高い確率で妊娠が成立する、という意味のこの数値は、ドナー卵子の生命力がいかに高いかを表しています。また同時に、それまでの長い不妊治療で結果が残念ながら出なかった方たちにとっても大きな希望となる高い成功率です。
私達がここで記載している75%の妊娠率とは、パシフィック生殖医療センターで安定して挙げている卵子提供プログラムにおける成績です。具体的には、「胚盤胞を2個同時に移植した際の妊娠成功率」のことを指します。つまり、一回の胚盤胞移植につきの成功率、ということになります。また、この数値はASRM(米国生殖医療学会)の指針に基づく算出法にて正しく計算された数値です。
ドナー卵子による受精卵は、生命力、つまり着床力が極めて高いため、胚盤胞にまで育った段階で、現在規定の2個よりも多く移植されたとしたら、当然妊娠率は更に高くなることが予想されます。それは、一個一個の受精卵が高い着床の可能性を秘めているからです。しかし、妊娠率を更に高めたいからと言って、生命力の強い受精卵の移植数をむやみに増やしていくと、問題は逆に多胎妊娠となります。多胎妊娠の場合、母体にも胎児にもいろいろな重篤なリスクが出てくる可能性が増加してしまうのです。
現在胚盤胞2個の移植で75%の妊娠率となっていますが、双子(双胎妊娠)になる確率はおよそ40%となっています。ですから、移植する受精卵の数を増やして、75%より妊娠率を上げようとすると、更に多胎のリスクが出てしまうのです。
女性の身体は、もともと単胎(一人の赤ちゃん)を出産する構造になっているため、多胎はできれば避けたいものなのです。ですから、妊娠率を上げるためにやみくもに多くの受精卵を移植するのは妊娠中の危険度を高める結果につながってしまいます。
そのため、IFC提携のパシフィック生殖医療センターでは、高い妊娠率を挙げながらも、多胎妊娠を回避する治療を常に目指し、母子の安全を第一に考えた妊娠が可能となるよう最大限の努力をしております。
【妊娠率の表示と算出法についてのご注意】
成功率を他プログラムと比較するときに気をつけたいのは、以下の通りです。
[注意1] 「妊娠率」の算出法・発表の仕方
IFCのサイトで公表している成功率は、提携クリニックであるパシフィック生殖医療センターが『ASRM(米国生殖医療学会)の指針に基づいた正しい算出法』で算出したものです。
そのような正しい算出法とは異なり、新規参入した医療クリニックやドナー登録機関の中には、ご新規患者様獲得のため、実質上よりも高い成功率を掲載するべく、ASRMの指針にそぐわないデータの取り方(母集団や期間など)を行っていることがあるようですので充分ご注意ください。
[注意2] 現在「90%の着床率」は存在しません
インターネット上などで、誇大広告まがいの「着床率90%」という実際には有り得ない成功率を提示しているところも数件あるようです。
しかし、学会が認める計算法で出された平均着床率については、「一回の胚移植につき90%の着床率という事実は存在しない」ことが確認されています。(この場合の一回の胚移植とは、胚盤法2個、あるいは三日間培養の受精卵3個以内という良識のある胚移植を指します。)
高すぎる成功率の提示に惑わされることのないようお気をつけください。
[注意3] 移植時の受精卵の数を確認
「何個の移植をしてそのような成功率になったのか」、ということを必ず確かめてから成功率を比較しましょう。
受精卵の移植数が増えれば増えるほど、妊娠率は高くなり、多胎のリスクも高くなります。医療施設の中には、成功率を高くすることだけを重視し、移植数を多く設定しているところもあります。その結果多胎妊娠になると、せっかくの妊娠が超早産などを含め、母体にも赤ちゃんの健康状態にも極めて大きな危険が出ることがあります。
せっかくの妊娠、満期産で元気な赤ちゃんを産みたいですね。 |
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