最新情報2006.11代理出産

「代理出産プログラム」一時休止のお知らせ

日本国内で代理出産プログラムの認可の可能性が大変低いと考えられている今、このようなお知らせをすることは私共IFCにとりまして大変心苦しいことではございますが、米国内で日本在住のご夫妻が代理出産プログラムに御参加されるにあたり代理母並びに出生するお子様についての医療保険状況の悪化という大きな壁ができて参りましたことから、『代理出産プログラムの一時休止』という決断をせざるを得ない状況になりましたことをここにご報告させていただきます。

過去10年間に渡り、IFCでは、カリフォルニア州における日本人ご夫妻の代理出産プログラムご参加のお手伝いをして参り、多くのお子様のご誕生という結果を出して参りました。米国内での代理出産関連の医療保険の状況が悪化する中、何とか極限までお手伝いできるようにと、あらゆる面から調査を行い可能性を模索して参りましたが、今般代理出産プログラムに必須である代理母及び出生するお子様の医療保険加入の状況が好ましくない方向に向かったため、現状下では代理出産プログラムの続行ができないと判断せざるを得ませんでした。

法的にも生殖医療技術的もこちらカリフォルニア州では代理出産プログラムは続行できる状況は変わりありません。しかし医療保険加入の現状は、たとえ米国在住のご夫妻のご依頼であったとしても、近年代理母が新しく加入できる医療保険がなくなってきていること、更には、米国国外在住のご夫妻の場合、出生するお子様の医療保険が存在しないことなどから、出生されるお子様や協力してくれる代理母の安全を保つことが危ぶまれる状況となってしまいました。
部分的に代理母及び出生するお子様の医療費を賄う保険に類似したプログラムは存在するものの、補償される金額の限度額が低いため、また米国の医療費が高額なために、早産による新生児の集中治療室への長期入院等最悪の場合には一億円相当単位の余りにも膨大な医療費の支払いリスクが発生する可能性がご参加されるご夫妻に出てきており、さらに医療保険に加入できないために代理母、そしてお子様に対する診療不可能になるリスクが発生する可能性が出てきておりますのが厳しい状況でございます。

以上の理由から弊社と致しましては将来的に、安心してプログラムを進めることができるような医療保険が出るまでは、誠に遺憾ながら代理出産プログラムを一時休止させていただくという辛い決断をせざるを得ない状況となってしまいました。
いつの日か、代理出産プログラムがこちらで再開できる条件が整いました暁には、またこのウェブサイト上で御案内させて頂きたく存じます。代理出産プログラムを必要とされていらっしゃる日本在住のご夫妻の皆様に、今すぐお手伝いができないことを心よりお詫び申し上げます。


2006年7月
 IFC代表取締川田ゆかり

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