最新情報2016.08治療プログラム

「274種遺伝病保因スクリーニング検査」スタート!

遺伝子検査技術の進化には目を見張るものがあります。

どんなに健康であろうと、人間は誰しも必ず一つは、何らかの常染色体劣性遺伝形式で遺伝する疾患の変異をもっているといわれています。もちろん、そのような変異を保因しているからといって、本人にはその症状が出ることがありませんが、パートナー、あるいはドナーがその同じ変異をもっている場合、生まれてくるお子さんがその遺伝病を発症するリスクが出ます。

過去には、遺伝性疾患リスクの一つ一つについて個別に検査をしなければならず、時間も費用もかかり、多くの遺伝病について特定個人が変異保因者であるかどうかを確認することは極めて困難なこでした。そのため、治療を開始する前には、せいぜい3種の遺伝病について保因状況を調べるのが限度でした。

しかし今、なんと274種類もの遺伝病の変異保因状況について一度に調べられる極めて画期的な技術が確立し、IFCプログラムにおいてその診断が受けられるようになりました。

274種遺伝病保因スクリーニング検査(通称HORIZON検査)は、検査プロセスの効率を向上し、コストを削減し、全体の検出率(検査結果の正確さ)を高めたものです。

妊娠する『前』に、最大274種類の遺伝病のリスクの有無を確認することができるため、弊社提携クリニック、パシフィック生殖医療センターの患者様の一番新しい選択肢として注目を浴びてきましたが、この度、日本人患者様にもスムーズに受けていただけるようにプログラムが整いました。
そして、本記事執筆時までにこのHORIZON検査を御案内したIFC日本人患者様全員が、この検査を希望されておられます。

将来の子供の遺伝的リスクを確認する助けとなる274種遺伝病保因スクリーニング検査は、かねてからご紹介している着床前全染色体診断(CCS)とのコンビネーションで、遺伝学的要素の点で、今できる最強のツールと考えられており、その高い正確性と得られる情報の価値を考えると、この検査の費用が追加となっても充分に有意義でであると判断する患者様ばかりが続いております。

この遺伝病保因スクリーニング検査にご関心のある方は、IFC東京オフィスにおけるご面談時に直接詳細ご案内申し上げますので、どうぞお気軽に面談についてお問合せください。卵子提供プログラムのみならず、どの生殖医療プログラムにおいても同時実施可能です:

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