最新情報2018.07治療プログラム

42歳:自己卵子による不妊治療の見極めどき

『終わりのないトンネルの中にいるよう』とよく言われる不妊治療。今後の治療を見極める段階はいつなのか、という質問をいつも多数いただきます。

全米の体外受精結果の公式統計を発表しているSARTの数値を見てみましょう。現在、公式統計として最終数値が出ているのは2015年度版です。

それによると、自己卵子の治療を受けた患者様について、単なる妊娠率、ではなく、「生児出産率」、つまり、不妊治療の唯一の目的である、「赤ちゃんを授かる」という目標を達成した患者様の確率について、年齢別に確認することができます。

◆SART全米統計「生児出産率」:

42歳を超えている場合は、3.9%、
41-42歳の場合は、12.6%、
38-40歳の場合は、26%、
35-37歳の場合は、40.2%、
35歳未満の場合は、53.9%の患者様が
自己卵子による体外受精治療の結果として赤ちゃんを授かっている、という結果が発表されています。

38歳ぐらいから、不妊治療を受けても、出産率がぐんと低くなってゆき、40歳から42歳にになるところでそれまでの確率から可能性が一挙に半減してしまい、42歳を超えると、その確率は更にそれまでの3分の1まで低くなってしまう、というショックな現実が、これらの数字から明確に読み取ることができます。

女性の年齢と、赤ちゃんを実際に授かる確率、というのは、こんなに顕著に出てしまうものなのですね。

そして、満45歳頃になると、体外受精を受けても、子宮について例えばERA検査を受けていても、子宮内のフローラや乳酸などについて治療を受けても、妊娠・出産への一番の鍵となるのは卵子の質であるため、一旦老化してしまった卵巣機能は元にもどせないという冷たい現実と向き合うことになってしまいます。

その段階になると、生理があっても、妊娠は一旦成立したとしても、赤ちゃんを出産する、という段階にたどり着くのはとてもとても難しくなってしまうことがわかっています……。

42歳という年齢を迎えている女性は、大きな決断をする段階にきています。

私達IFCと共に、赤ちゃんを授かる手段について、ご一緒に考えさせてください。

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