精子ドナープログラム(精子バンク利用)

精子ドナープログラム(精子バンク利用)とは

精子ドナープログラム(精子バンク利用)

ドナー精子による「人工授精」については、日本でも戦後すぐから長い年月に亘って行なわれてきています。ところが、どういうわけか、ドナー精子による「体外受精」については日本ではまだ認可されていない状況です。しかし、アメリカ・カリフォルニア州では、精子バンクが古くから確立されており、精子ドナー・体外受精プログラムは、一般の患者様が精子バンクを利用することで安心して自由に受けられる不妊治療(男性不妊)の一般選択肢のひとつとなっています。

精子ドナー・体外受精プログラム(精子バンク利用)『精子ドナー・体外受精プログラム(精子バンク利用)』とは、精子バンク登録の匿名精子提供者(精子ドナ-)から精子の提供を受け、奥様の卵子と体外受精を行なった後、奥様の子宮に受精卵(胚)を移植し、ご主人が見守る中、奥様が妊娠・出産の過程を経てお子様を授かる方法です。

日本では、婚姻中に奥様が出産されるお子様はご主人の嫡出子と法的に認められるため、ご夫妻の「実子」として戸籍登録されます。

対象患者様

『精子ドナー・体外受精プログラム(精子バンク利用)』の対象となる患者様:

  • ご主人が「無精子症」と診断されたご夫妻
  • ご主人に遺伝病があり、お子様への遺伝を希望されないご夫妻
    (そのような遺伝病が単一遺伝子遺伝病着床前遺伝子診断=PGD=の対象疾患ではない場合)

*ただし、「無精子症」と診断されたことがある男性でも、場合によっては高度男性不妊治療(自己精子)を受けることで自己精子が得られる可能性が残されていることもあります。過去にTESE(精巣精子採取法)などを受けて結果が出なかった男性にもその可能性が残されているかもしれません。
精子ドナー・体外受精プログラムに進む前に、弊社IFCプログラムでは自己精子による可能性についても、男性不妊治療の世界的権威であるポール・テューレック医学博士による治療についてご相談させていただきますので、過去の検査・治療内容を明記の上、お気兼ねなくお問い合わせください。プライバシーは厳守いたします。

高度男性不妊治療プログラムの詳細はこちらから

成功率について

『精子ドナー・体外受精プログラム(精子バンク利用)』の成功率は、一般的な体外受精治療と同様、奥様の年齢に伴う卵巣機能の変化や卵子の生殖力の状態に依存するところが大きいものです。
女性の卵子の生殖力が一番高いのは一般的に32歳未満となっていますので、奥様が20代のうちにプログラムに進まれるのが一番成功率が高くなると言えます。奥様が40歳以上の場合、卵巣機能が著しく低下している可能性があり、結果を出すことが極めて難しくなる場合が多くなっていきます。
従って、米国では女性の満45歳の誕生日を迎えた頃に自己卵子による治療を終了させることが一般的となっています。治療と向き合う充分な時間を確保するため、精子ドナー・体外受精プログラム(精子バンク利用)へのお申込は、奥様の満42歳のお誕生日までにお願いしております。

着床前診断の同時実施

2015年現在、精子ドナープログラムを含め、弊社IFCの治療プログラムに進まれた患者様の100%が、着床前診断の一種である、着床前全染色体診断(CCS)の同時実施を希望されておられます。CCS実施により、染色体異常のない受精卵のみを移植することで、成功率を高め、流産を最大限回避し、辛くて無駄な治療を避けることにつながるためです。

着床前全染色体診断(CCS)のメリットについてはこちらから