高度男性不妊治療プログラム(自己精子)

高度男性不妊治療プログラム(自己精子)とは

たとえ「無精子症」の診断を日本で受けた方でも、米国においてすべての手をつくすまで、ご自身の遺伝子を受け継ぐお子様を持つ夢を諦めないでください。 「精子バンクを利用して、ドナー精子を使用しなければ子供が授からないだろう」と考えている方も同様、精子バンク利用に踏み切る前に、後悔のないよう、今一度ご自身の精子による可能性を確かめることが重要です。弊社IFCでは、諦める前の最後の手段となる高度男性不妊治療プログラムを日本人患者様にご提供しております。

精巣FNAマッピング

高度男性不妊治療プログラム(自己精子)

高度男性不妊治療プログラム(自己精子)高度男性不妊治療の分野で国際的名声を博するポール・テューレック医学博士、そして世界最先端環境を誇るラボラトリーをもつパシフィック生殖医療センターのコラボレーションにより、「今、世界で一番進んでいる」最先端生殖医療・男性不妊治療を弊社IFCプログラムを通して日本人患者様にも受けていただくことが可能です。

その主たる検査技術が『精巣FNAマッピング』と呼ばれる診断技術です。 FNAマッピングとは、精巣にメスを入れずに、精巣のあらゆる部位において、精子の産生があるかどうかを事細かに診断する技術です。FNAマッピングで、精子が産生されている部位が見つかれば、その後、その特定部位を狙って抽出やmd-TESEなどを効率的に実施し、顕微授精に充分な精子を得るための準備を行い、奥様からの採卵に備えます。

このような生殖医療コラボレーションによる治療を受ける機会というのは、米国在住者であってもなかなか得がたいものです。しかし、IFCでは、男性不妊治療を成功に導くための二つの極めて重要な要素である、精子を得る(採取する)ための「治療技術」及び貴重な精子を扱うラボラトリーの「最先端環境」の二つの条件を満たした、男性不妊治療の「最後の手段」とも言える治療プログラムを、日本在住のご夫妻にもご提供しております。

対象患者様

「無精子症」と診断された方も対象となります。

IFCがご紹介する高度男性不妊治療プログラムは、日本で以下の診断を受けた方が対象となります:

  1. 乏精子症(精子数が少ないケース)
  2. 精子無力症(運動率が低いケース)
  3. 無精子症(射出精液中に精子がみつからないケース)

特に、❸の「無精子症」という診断を受けた方のケースについても、米国サンフランシスコにおいて男性不妊治療の「最後の手段」とも言える、精巣FNAマッピングを含む最先端高度男性不妊治療を受けていただくことにより、それまで見つからないと考えられていた精子を見つけることができる可能性に向かって進んでいただけます。

無精子症の正しい定義と新しい挑戦

『無精子症』とは、必ずしも「精子が全く無い」という意味ではありません

「無精子症」という診断名をお聞きになると、「全く精子がないからもうだめだ」とあきらめてしまう方が大変多いようです。しかし、断定的な名前の響きとは異なり、実際には無精子症というのは「射出精液(精液検査のために提出した射精による精液)の中には精子が見つからない」ということだけを指しているのであり、必ずしもそれが、「その男性には精子がない」あるいは「精子をつくれない身体だ」と結論づけているわけではない、という事実をはっきりと認識していただくのが重要です。

更には、md-TESEを受け、日本で精巣の「組織検査(バイオプシー)」を受けて、それでも精子が見つからなかった、という男性の場合でも、こちらサンフランシスコの最先端男性不妊治療の専門クリニックにおいて、精巣FNAマッピングで確認すると、顕微授精に使用可能な精子が見つかる可能性がまだ残されている場合が多々あることもわかっています。これは、md-TESE施術の場合、それぞれの精巣につき、一箇所のみの確認になるところを、FNAマッピングではそれぞれの精巣全域に亘る36箇所ほどの部位からの確認ができるためです。

もちろん、射出精液の中に精子が見つからない場合というのは、精子を得るためのチャレンジは確かに存在します。その「チャレンジ」に立ち向かう治療が高度男性不妊治療なのです。

「諦めてしまう前に、後悔しないように、今できることはすべて挑戦しておきたい。」と考えるご夫妻のためにこの最先端男性不妊治療プログラムは存在します。

治療の内容

テューレック医学博士による直接診断を初回渡米時に受けていただき、個々のケースにおいて、どのような治療手段を経て顕微授精へ至るようにするかという検討と指導が行われます。

テューレック医学博士からは、禁煙やサウナの禁止などのライフスタイルのレベルから詳細に指導が行われます。また、実際の治療として、ホルモン投与やFNAマッピングが検討され、FNAマッピングを実施する場合、その結果精子が産生されている部位が見つかると、精子採取術式/手段の検討と実施が行われます。

実際に首尾よく精子の採取が可能となったら、奥様からの採卵と顕微授精・胚移植が計画されます。

成功率について

『高度男性不妊治療プログラム』の成功率を語るとき、二つの別の側面から成功への可能性についてご相談します:

「顕微授精(ICSI)に使用可能な精子が得られるかどうか」の成功率

過去の治療歴等などを含め個別にご相談いたします。特に「無精子症」の診断を受けた方については、渡米検診時に、「精子が得られる可能性」についての所見を受けていただきます。顕微授精(ICSI)に使用可能な精子が見つかるかどうかの可能性・成功率については、個々のケースによってまったく異なりますが、これまでテューレック医学博士のクリニックにおいて無精子症の患者様についてその後顕微授精に使用可能な精子が得られた確率はおよそ40%となっています。この数字を高いと見るか低いと見るかは、患者様ご夫妻のお気持ち次第です。

妊娠成功率

精子が得られた後に顕微授精(ICSI)が行なわれ、得られた受精卵を奥様の子宮へ戻す(移植する)際の妊娠成功率は、まず、一般的な体外受精治療と同様、奥様のご年齢に伴う卵巣機能の変化や卵子の生殖力の状態に依存するところも大きいものです。女性の卵子の生殖力が一番高いのは32歳未満となっていますので、奥様が20代のうちにプログラムに進まれるのが一番成功率が高くなると言えます。

しかし、実際には20代のうちに治療に進む方は少なく、その後奥様の年齢が高くなってから治療を始める決断をされるご夫妻が多いのも事実です。

奥様が40歳以上の場合、どんなに健康な女性でも、卵巣機能が著しく低下している可能性が高く、結果を出すことが極めて難しくなっていきますので、男性不妊治療プログラムご検討の方は、奥様のご年齢が一年でも若いうちに進むことが極めて重要です。奥様のご年齢が40歳になってから治療プログラムに進む場合、精子の面でのチャレンジに加え、卵子の面からの問題も大きくなるため、大変困難な状況になるのです。奥様がすでに30代に入っていらっしゃる方は、お急ぎ適切な男性不妊治療プログラムをご検討されることをお勧めいたします。

卵子年齢のかねあいから、治療と向き合う充分な時間を確保するため、高度男性不妊治療プログラムへのお申込みは、『奥様』の38歳のお誕生日までとさせていただいております。

奥様のご年齢が満45歳以上でいらっしゃる場合や、45歳未満でも卵巣機能低下が認められる場合は、卵子の提供を受けてお子様を授かるというプログラムが視野に入ってきます。

着床前診断の同時実施

2015年現在、高度男性不妊治療(自己精子)プログラムを含め、弊社IFCの治療プログラムに進まれた患者様の100%が、着床前診断の一種である、着床前全染色体診断(CCS)の同時実施を希望されておられます。CCS実施により、染色体異常のない受精卵のみを奥様の子宮に移植することで、成功率を高め、流産を最大限回避し、辛くて無駄な治療を避けることにつながるためです。

精子採取に苦労があった分、その貴重な精子を使用した後の治療はできるだけ成功率を高めたいと願う気持ちは当然のことだと思います。精子採取が現実のものとなったら、CCSの実施をご検討ください。

着床前全染色体診断(CCS)のメリットについてはこちらから