単一遺伝子遺伝病着床前診断(PGD)プログラム

プログラムの流れと滞在日数

単一遺伝子遺伝病着床前診断(PGD)プログラムは、体外受精サイクルの過程において、得られた各受精卵について特定遺伝病の遺伝子変異があるかどうかを予め検査し、そのような変異のない受精卵のみを移植し、妊娠する子の遺伝病リスクを回避する、最先端の生殖医療技術です。

また、着床前診断(PGD)を実施する際、多くのケースにおいて、着床前全染色体診断(CCS)の同時実施も可能です。(個別ケースにおいて、実際にCCSの同時実施が可能かどうかは、初回渡米後、遺伝カウンセラーが遺伝病の種類や家族歴の状況を検討の上、判断します。)

自己卵子体外受精における単一遺伝子遺伝病着床前診断(PGD)プログラムの渡米回数と流れは以下の通りです:

渡米回数と滞在日数

  • ご主人:1回のみ:奥様と共に(3泊5日)
  • 奥様 :3回
    • 1回目:初回検診:ご主人と共に(3泊5日)
    • 2回目:採卵:およそ2週間
    • 3回目:胚移植:3泊5日

*稀に、遺伝病の種類や家族歴によっては、ご夫妻のうち遺伝病のリスクのある方が追加で一回渡米する必要性がある場合があります。事前のコンサルティングの段階でその必要性が検討されます。

プログラムの流れ

1 患者様よりお問合せ。(Eメール、電話、FAX、医師等からのご紹介)
   
2 IFCよりプログラム資料、申込用紙を送付。
   
3 患者様とのご相談。(Eメール、電話等。無料)
   
4 患者様がご希望の場合、東京オフィスにおける面談日予約。(全予約制 無料) 
*ただし、この面談はあくまでもプログラムの流れや診断技術についてのご案内のみであり、遺伝病についての遺伝カウンセリングではないことをご了承ください。下記「*注」参照。
     
事前に遺伝学的個別検討が「不要」な場合
5A すぐに「プログラム(実際の治療)」にお申込みいただけます。
IFC東京オフィス宛に「プログラム申込書」と申込み手数料の送付。
   
6A 申込み内容についてクリニック側の受け入れを確認。
受け入れ可の場合、次のステップへ。
   
事前に遺伝学的個別検討が「必要」な場合
5B 正式検討ご希望の場合「スクリーニング(正式検討)」にお申込みいただけます。
IFC東京オフィス宛に「スクリーニング申込書」と申込み手数料の送付。
   
6B 個々の遺伝病について、クリニックと遺伝カウンセラーが検討。質疑応答、必要な場合日本国内検診等。検討が終了し、受け入れ可の場合、「プログラム(実際の治療)」への申込み手続き。
   
7 IFC業務についてのご契約。
   
8 第1回渡米検診日程の決定とクリニック提出書類の準備。
   
9 第1回渡米=検診・遺伝カウンセリング・心理カウンセリング。(ご夫妻共に基本的に3泊5日 )
   
10 日本で待し、ラボラトリーからの着床前診断(PGD)プラットフォーム設定完了の報告を待つ。
   
11 日本で待機中に採卵サイクルの日程の決定及び投薬開始。
   
12 第2回渡米=採卵・体外受精後、受精卵に着床前診断(PGD)実施。受精卵は凍結保存。(奥様のみおよそ2週間)
   
13 日本へ帰国後およそ3週間で着床前診断(PGD)の結果報告。
   
14 第3回渡米=胚移植(特定遺伝病遺伝子変異のない受精卵を移植。(奥様のみ3泊5日)
   
15 日本へ帰国後に妊娠判定/妊娠期を過ごし、出産。

*注

正式お申込み前に、IFC東京オフィスでの面談をご希望の場合、着床前遺伝子診断プログラムの流れ、費用、体外受精治療の内容、米国への渡航日程など、プログラムの「一般的な」内容についてのみ個人面談を無料でご提供いたします(全予約制)。

しかし、個々のケースの「遺伝学的」状況については、すべて個別に米国提携クリニックと遺伝カウンセラーの指示を仰がなくてはならないため、その際は有料となります。患者様からいただく詳細情報をクリニックに提出する作業を含め、着床前診断(PGD)を行なうための遺伝学的検討や展望についてのコメントは、「スクリーニング」に正式お申込みいただいてから、有料にて承わらせていただきますこと、何卒ご了承ください。

面談時には、個々の患者様の状況特有の情報をお受け取りすることはできますが、その場で個々のケースについての展望などについてお話することはできないことをどうぞご了承ください。